ストレッチで体が柔らかくならない理由は?ポイントや改善法について解説

ストレッチは、体の柔軟性を向上させるための一般的な方法ですが、思うように効果が現れないこともあります。ストレッチをしても体が柔らかくならない理由はさまざまです。また、体を柔らかくしたいのになかなか効果がでずに悩んでいる方やどんなストレッチをしたらいいか分からない方も多いでしょう。

この記事では、ストレッチで体が柔らかくならない理由やポイント、改善法について詳しく解説します。

ストレッチをしても体が柔らかくならない理由

ストレッチをしても体が柔らかくならないのは、個人の体質も大きく影響しています。また、ストレッチが継続的にできていないのも理由の1つです。ここでは、ストレッチをしても体が柔らかくならない理由について解説します。

ストレッチを継続できていない

ストレッチの効果を実感するためには、最低でも2〜3ヶ月間、毎日続けることが必要です。ストレッチを複数回行っただけでは、筋肉や関節の柔軟性は向上しません。また、短期間で結果を求めて挫折してしまうことも多いため、無理ないペースで続けることが重要です。

筋膜の影響

ストレッチをしても体が柔らかくならないのは、筋膜が影響しています。筋肉を包む筋膜には、一度引き伸ばされると緩む性質があります。そのため、ストレッチを繰り返し行うことで筋膜が徐々に緩み、筋肉の柔軟性が高まるのです。ただし、これには時間がかかるため、短期間での変化を望むのは難しいでしょう。

個人差がある

柔軟性には、遺伝や生活習慣による個人差があります。同じストレッチを行っても効果が異なるのはそのためです。さまざまなストレッチを試しながら、自分の体に合った方法を見つけるようにしましょう。

筋肉の温度

ストレッチをする際には、筋肉の温度も重要です。筋肉が冷えた状態でストレッチを行うと、筋肉や筋膜が硬くなり、効果が半減します。そのため、ストレッチをする際には、運動後やお風呂上がりなど、体温が上がったタイミングでストレッチを行うと効果的です。

出典:e-ヘルスネット「ストレッチングの効果」

体を効果的に柔らかくするストレッチ

体を効果的に柔らかくするには、継続的にストレッチを行いコツコツ続けることが重要です。そこで、どんなストレッチをしたらいいか分からない方もいるでしょう。ここでは、自宅で簡単にできるストレッチをご紹介します。

前屈ストレッチ

前屈ストレッチは、主に腿の後ろ側を伸ばすのに効果的です。手順は、以下のとおりです。

1.両足を肩幅に開き、上半身を前に倒す

2.手は足首やつま先に触れるように伸ばし、背中をまっすぐ保つ

3.この姿勢を20〜30秒キープ

この時、腿の後ろの伸び感を感じながら、無理ない程度に伸ばしましょう。また、伸ばしている際には、膝が曲がらないようにするのがポイントです。

開脚前屈ストレッチ

個人差がありますが、ストレッチで股関節をほぐすことで、全体的に柔軟性が向上します。

手順は、以下のとおりです。

1.足を大きく開いて左足を曲げて右足は伸ばす

2.伸びている右足の方に身体をゆっくりと倒す

3.これを左右交互に3回繰り返す

ストレッチする際は、伸びている方の膝が曲がらないように注意しましょう。曲がっていると身体が伸びず効果も下がってしまいます。

カーフストレッチ

カーフストレッチは、ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性を高める効果があります。手順は以下のとおりです。

1.壁に手をつき、片足を後ろに引いてかかとを床につけたまま前傾

2.この姿勢で20〜30秒キープ

3.反対側も同様に行います。

伸ばす際には、限界を超えないように程よく伸びを感じているところで止めましょう。また、顔が下を向かないように注意しましょう。

ストレッチをする際のポイント

ストレッチを継続的に行っていても、緊張した状態でのストレッチや正しい姿勢を維持できていなければ効果は下がってしまいます。また、ストレッチをする際には、呼吸を止めずに息を吐きながらストレッチするのも体を柔らかくするためのポイントです。ここでは、ストレッチをする際のポイントについて解説します。

リラックスした状態で行う

ストレッチを効果的に行うためには、体をリラックスさせた状態で行うことが重要です。筋肉が緊張したままだと、伸びにくくなり十分な効果を得られません。そのため、ストレッチをする際には、どの筋肉を伸ばしているのかを意識し、力を抜くように心がけましょう。

正しい姿勢を維持する

ストレッチを行う際は、正しい姿勢を維持することが重要です。間違った姿勢で行うと、特定の部位に過度な負担がかかり、痛みや怪我の原因につながります。また、ストレッチは適切な強さで20~30秒キープするようにしましょう。

呼吸を意識する

ストレッチ中は呼吸を止めず、ゆっくりとした呼吸をしましょう。ストレッチ中に、呼吸を止めてしまうと筋肉が緊張し、効果が薄れてしまいます。そのため、息を吐くことを忘れずに行うことが重要です。

体を柔らかくするにはストレッチの習慣化が重要

体が柔らかくならない理由の多くは、ストレッチが継続できていないことや、正しい方法でストレッチができていないなどです。

体が柔らかくなっていくのは、日々のストレッチの積み重ねにあります。また、柔軟性の向上には個人差があるため、効果がでないと感じた場合でも焦らずコツコツ続けることが重要です。

まずは、ストレッチを習慣化し、毎日少しずつ体を伸ばしていけば、柔軟性は確実に向上するでしょう。朝や夜のリラックスタイムにストレッチを取り入れ、習慣化することが重要です。